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インターネットラジオを店舗BGMとして流すメリット・デメリット

店舗BGMの著作権

インターネットラジオを店舗BGMとして流すメリット・デメリット

お客様にとって快適な店内環境の提供に必要不可欠なBGMですが、購入したCDやダウンロードした楽曲を流すとなると、楽曲の著作権管理を行うJASRACへ使用料を支払わなくてはなりません。
コスト削減のためにインターネットラジオを流そうと考えている方もいるのではないでしょうか。しかし、インターネットラジオも購入したCDなどと同様に、BGMとして使用する場合は使用料を支払う必要があります。これは著作権法に規定されており、違反すると法的措置がとられます。

そこで今回は、インターネットラジオの"公衆送信権"の概要や、インターネットラジオをBGMにするメリット・デメリット、お客様に与える印象などについてご紹介します。

目次

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インターネットラジオの公衆送信権とは?

インターネットラジオには公衆送信権があります。公衆送信権とは、著作権法第二十三条において規定される著作権のことです。この法律により、著作者はメディアを通して著作物を公衆送信する権利と、メディアを通して著作物を広める権利を独占することができます。この権利を有し、著作物を自由に扱うことができるのは著作者のみ。したがって、著作権を持たない人が著作者の許諾のないまま著作物をBGMに使うことは、違反と見なされるのです。

インターネットラジオをBGMにする場合はJASRACへ使用料を支払いますが、インターネットラジオ業者の中には、既にJASRACに対して使用料を支払っているところもあります。この場合は個人で手続きを行う必要はありません。ただし、業者へ支払う料金の中にJASRAC使用料が含まれているため、その分のコストがかかります。

インターネットラジオをBGMにするメリット・デメリット

インターネットラジオをBGMとして使用するメリットとして、以下のものがあげられます。

室内でもノイズの影響を受けにくい

インターネットラジオは電波ではなくインターネット回線を利用するため、放送波が入りにくい室内でもクリアな音質で楽しむことができます。また、携帯電話やBluetoothの電波の他、パソコンなどが発するノイズの影響を受けにくいのもメリットのひとつ。BGMが途切れ途切れだとお客様を不快にさせる恐れがあるため、環境を問わず高音質で流せるのは大きなメリットと言えます。

スマホで流すことができる

インターネットラジオは、パソコンだけでなくスマホを使って流すことも可能です。インターネット環境をあらかじめ整えておき、スピーカーをつなげれば、その日から利用することができます。

一方で、インターネットラジオには以下のようなデメリットもあります。

流れない番組や音楽がある

電波を使うラジオ放送の中には、インターネットラジオでは流すことができない番組や音楽があります。例えば、一部の球団のプロ野球中継やクラシック音楽などです。これらは著作権や放映権などの事情からインターネットラジオで流すことが難しく、放送される時間帯にチャンネルを合わせた場合は無音になります。

BGMとしてインターネットラジオを流す場合は、デメリットについてもよく考えておきましょう。

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インターネットラジオへのお客様の印象は?

店内の雰囲気作りができる他、マスキングなどの実用的な効果も期待できるBGM。しかし、流すBGMの種類により効果に差が生じ、場合によってはお客様からの印象を悪くしてしまうこともあります。

人によっては、他人の話し声を不快に感じる方もいます。そんな方の場合、店内でインターネットラジオが流れていることでストレスを感じたり、サービスを利用したいという気持ちが薄れたりする可能性があります。店舗のイメージに合っていなければなおさらです。例えば、お客様に癒しの時間とサービスを提供するエステサロンや、オシャレな空間作りが必須の美容室でインターネットラジオが流れていると、思わずガッカリしてしまうお客様も多いのではないでしょうか。場合によっては、BGMが原因でクレームにつながる可能性もあるのです。

インターネットラジオをBGMにするのであれば、店内の雰囲気にマッチしているかどうかをよく考えることが大切です。
それを踏まえると、より多くのお客様に好印象を与えたいと考えるのであれば、やはり音楽をBGMにするのが望ましいと言えるのではないでしょうか。音楽にはポップスやロック、エレクトロ、ハウス、ヒーリングなど多種多様なジャンルがあるので、店舗の雰囲気にマッチしているかどうかを検討する選択の幅が拡がります。

雰囲気作りにはOTORAKUがおすすめ

インターネットラジオをBGMに使用する場合、JASRACへ著作権使用料を支払う必要がありますが、BGMアプリ「OTORAKU -音・楽-」なら、アプリ内でインターネットラジオ「radiko.jp(ラジコ)」を利用することができます。著作権の面倒な手続きをすることなく、「OTORAKU」の設置先住所に応じたエリアのラジオ局の放送を自由に流せるので安心です。もちろん、配信楽曲もすべて著作権処理済み。「快適な店内環境を整えたい」「インターネットラジオと楽曲を上手く使い分けたい」方は、「OTORAKU」をご検討してみてはいかがでしょうか。

【監修者のご紹介】北村 行夫 弁護士

945年生まれ。1968年早稲田大学政経学部卒業、1974年司法試験合格、77年東京弁護士会登録。80年に虎ノ門総合法律事務所所長に就任、現在に至る。

日本知的財産仲裁センター仲裁委員・調停委員/著作権法学会会員/国際著作権法学会員/著作権情報センター会員/日本ユニ著作権センター相談員/東京弁護士会人権擁護委員会(報道と人権部会元部会長)

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