聴覚、視覚、嗅覚のそれぞれがもたらす効果とは?
BGM(聴覚)
BGMが持つ効果は3つあり、そのひとつがマスキング効果です。これは「音のカーテン」とも呼ばれており、周りの騒音を和らげて居心地の良い環境を整えたり、微かに流れる音楽で会話しやすい雰囲気を作ったりなどの役割を担っています。
2つ目がイメージ誘導効果です。これは、店舗のイメージを明確にするための手段として活用されています。例えば、クラシックをBGMにすることで格式の高いイメージに、トレンドのカフェミュージックをBGMにすることでオシャレなイメージに、店舗が理想とする「店舗イメージ」をお客様にも抱いてもらうことができます。
3つ目が感情誘導効果です。これは音楽のテンポや曲調でお客様の心理にアプローチするというもので、店舗の売上アップに最も直結するポイントといえます。例えば、スローテンポのBGMにはお客様の歩くスピードを遅くする効果があります。「より多くの品を手に取ってほしい」「展示品をじっくり楽しんでほしい」などの場合にスローテンポのBGMをかけることで、お客様の歩くスピードを遅くさせ、売上アップを狙うことができるのです。
照明(視覚)
照明にもBGMと同様に、店舗のイメージを作ったりお客様の心理をコントロールする効果があります。レストランや居酒屋、美容室、エステ、スーパーなどジャンルを問わず、どの店舗でも必要不可欠な要素です。
一般的に、明るい照明は人間を活発にし、暗い照明はリラックスさせる傾向が強いといわれています。これを意識して、店舗に合った照明を選びましょう。例えば、リーズナブルで新鮮な魚介を提供する居酒屋では明るめの照明、高級ワインを数多く取りそろえるワインバーでは暗めの照明がおすすめです。
さらに、照明には太陽光のような自然な色合いの白熱色と、人工的な白っぽい色合いの蛍光色があります。レストランやカフェなどの飲食店においては、白熱色の方が料理をより美味しそうに見せることができます。
香り(嗅覚)
香りには、店舗の雰囲気やサービスをお客様に効率よく記憶させる効果があります。嗅覚と記憶には密接な結び付きがあり、嗅覚から得た香りの情報は、感情や記憶をつかさどる脳を最も強く揺さぶるといわれています。
ふわりと漂う香りを嗅いだ瞬間、昔の出来事が脳裏に浮かんできたという経験がある方も多いのではないでしょうか。それは、当時の出来事を無意識のうちに嗅覚で記憶しているからなのです。香りの効果を利用することで、お客様の記憶に店舗を強く印象付けることができます。
この他、香りには人々をリラックスさせたり、心地良さでお客様の滞在時間を長くしたり、清潔な空間を演出したりなどの効果も期待できます。
BGM×照明×香りで相乗効果を狙う!
聴覚と視覚、嗅覚を意識した空間演出を行うことで、店舗の売上アップやリピーター顧客の獲得が狙えます。それぞれ単体で使うのも良いですが、BGM×香り、照明×香りというように組み合わせることで相乗効果が期待できます。BGMや照明で素敵な空間を演出したなら、香りをプラスしてお客様にしっかり記憶してもらいましょう。
また、BGMと照明、香りのコンセプトを統一し、店舗が目指すイメージを作るのもおすすめです。例えば、お客様の心身を癒やすマッサージエステでは、明るい照明と小鳥のさえずり、グリーン系のアロマを組み合わせて森林浴をイメージしてみてはいかがでしょうか。目を閉じることで森林の中にいると錯覚し、爽やかで清々しい気持ちにさせてくれるはずです。
店舗内にイルミネーションやライトアップを取り入れ、光の点滅などに合わせてBGMを流すという方法もあります。サウンドエフェクトなどが加わることで、より幻想的なムードが漂う空間になります。加えて、香りの効果を利用することで、「デートにぴったりな店舗」「一人でもリラックスできる店舗」など、良い印象を記憶してもらうことができます。
まとめ
店舗の売上アップを狙うのであれば、サービスの質の向上に加えて、空間演出にもこだわってみましょう。BGMと照明、香りを上手に取り入れることで、より快適な空間に仕上げることができます。
また、BGMの導入を検討中の店舗経営者の方は、「OTORAKU -音・楽-」などの音楽配信サービスがおすすめです。「OTORAKU」では、ポップスやロック、ジャズなどはもちろん、波の音や鳥の歌声などのプレイリストも取り揃えており、幅広い店舗サービスに合ったBGMを見つけることができます。また、独自の音圧調整技術で全曲一定なので、マスキング効果を狙ったBGMの活用もたやすく最大限に発揮できます。プレイリストは曲のテンポも確認できるので、BGMによるお客様の感情誘導効果も期待できます。
店舗の空間演出についてお悩みの方は、ぜひご参考ください。