定額制の音楽配信サービスとは?
サブスクリプションを簡単に説明すると、料金を支払うことで一定期間サービスや製品を利用できる形式のことをいいます。現在、音楽配信サービスの主流は「定額で聞き放題」で、月単位や年単位などの契約で料金を支払えば、契約期間中はすべての配信楽曲を自由に聞くことができます。
定額制音楽配信サービスは店舗用BGMに使える?
個人向けが多い音楽配信サービス
基本的にサブスクの音楽配信サービスは個人利用向けのサービスが大部分のため、有線放送のように店舗用のBGMとして使うことができるサービスはごくわずかです。
店舗でBGMを流す場合は商用目的となるため、必ず楽曲の著作権許諾が必要となります。そのため、お店のBGMに個人利用を目的とした音楽配信サービスを使ってしまうと著作権法に抵触することとなり、状況によっては刑罰を科せられることもあります。
商用利用OKの定額制音楽配信サービスとは?
個人利用向けが多い定額制の音楽配信サービスですが、なかには商用目的での利用が可能なサービスもあります。
音楽配信サービスは著作権許諾に対する申請や支払いも配信サービスとの契約に含まれているため、自分で著作権管理団体と契約する必要もなく、安心して楽曲をBGMに使うことができます。
サブスク形式で配信楽曲すべてを利用できる定額制の音楽配信サービスは、その手軽さと充実性で、店舗での利用もますます増えています。
店舗用BGMの音楽配信サービスを選ぶ4つのポイント
楽曲数の多さ
音楽配信サービスを選ぶとき、店舗に流すことのできる楽曲がどれくらい用意されているのかは、音楽配信サービス選びにとって非常に重要です。BGMはお店の雰囲気を作り上げるために必要不可欠な要素ですが、楽曲数が少なければお店の雰囲気に合う曲が少なく、数曲だけを延々繰り返し客に飽きられることにもなりかねません。
最近では邦楽だけでなく、洋楽もメジャー楽曲をとりそろえている配信サービスも増えているので、利用可能な楽曲の豊富なサービスを選ぶとよいでしょう。
チャンネル・プレイリストの数
店舗用の音楽配信サービスでは、用意されているチャンネルまたはプレイリストの数もチェックしましょう。
プレイリストの数が多ければ、自分のお店の雰囲気に合ったプレイリストと出会うこともできますし、ほとんどのサービスではジャンルなどのカテゴリからプレイリストを探すことができるので、目的に応じたプレイリストを手早くジャンルから探すことも可能です。
使いやすさと機能性
誰でも簡単に使えるサービスであるということも無視できないポイントです。操作が簡単であれば従業員間での運用もスムーズですし、操作時に無駄な時間もかかりません。
また、多機能であればBGMの演出も工夫することができるので、お店独自の個性を印象づけることにつながり、競合他店との差別化を図ることができます。
サポート体制
商用目的で利用するならば、サポート体制の充実度も重要なポイントです。とくに音響機器関連については専門知識が必要となりますので、サポートが不可欠です。たとえアプリで音楽配信サービスを利用できるといっても、音響設備がなければ店内に最適な音量・音質でBGMを流すことができません。店舗環境に合わせた音響設備の選択や設置、そしてトラブルがあった時のサポートが充実していれば、安心してサービスを利用できるでしょう。
店舗BMGに使える音楽配信サービス人気5社を徹底
音楽配信サービスO
音楽配信サービスOは業務用音楽配信サービスです。著作権処理済みの配信楽曲を使って自分でプレイリストをつくることもできるところが特徴です。国内主要レーベルから海外インディーズレーベルまで、幅広い楽曲が随時更新されています。
コピー曲はなくオリジナルアーテイストの原曲を利用できるので、深みのある空間演出ができます。BGM業界最大手のノウハウでつくったプロがつくるプレイリストも多数で、音楽ジャンルや業種はもちろん、時間帯や季節、雰囲気などからもプレイリストを選ぶことが可能です。
操作方法もタイマー設定や割り込み再生、プレイリストの共有などお店にとって便利な機能も多数搭載されています。
音楽配信サービスM
音楽配信サービスMはコストパフォーマンスに優れた定額制サービスです。リーズナブルな価格プランでチャンネル数も豊富です。チャンネルは音楽ジャンルと業種カテゴリから選ぶことができます。機能面でも流したいチャンネルをスケジュール設定をしたり、登録した楽曲をすぐに再生するなど便利です。ただし有名アーティストのオリジナル楽曲ではなく無名アーティストの楽曲が多いので、どうしてもBGMの雰囲気がマンネリ化してしまうため、原曲をそのまま流したい方や、BGMにこだわりたい方には少し物足りないかもしれません。
音楽配信サービスD
音楽配信サービスDは大手通信会社が提供している音楽配信サービスです。電話やインターネット関連企業としての知名度から信用が高く、ネームバリューで契約する経営者も多いですが、サービスも決して悪くありません。飲食店向けのチャンネルも多く、お店の業態ごとに複数のチャンネルが用意されており、お店とBGMのジャンルを合わせやすくなっていますが、インディーズレーベルの楽曲がメインとなります。月額料金は安価で、料金と楽曲数のバランスが良いサービスです。
音楽配信サービスA
音楽配信サービスAは地元のミュージシャンの楽曲を流せるというコンセプトで、いわゆるインディーズバンドの楽曲が多く、アーティストとお店がお互いに支えあうような、地域性を大事にしたサービスとなっています。アーティストと直接契約している著作権フリー楽曲ばかりなので、料金も安いのも特徴です。
ただしコンセプト上しかたのないところですが、メジャーな楽曲は取り扱っていないので、地元のミュージシャンを応援する気持ちがなければ魅力は薄れます。またサービスの利用についても、YouTubeやオンライン広告、動画などがメインとなっており、複数店舗での利用はできないなどの制限もあるので、注意が必要です。
音楽配信サービスS
音楽配信サービスSも楽曲著作権フリーのインディーズアーティストの楽曲のみを取り扱っている配信サービスですが、安い料金がその最大の特徴です。サービスよりも安い商業利用可能なサービスはなかなかないでしょう。楽曲はヴォーカルがはいっていないインストゥルメンタルの楽曲ばかりで、サービスの名前のとおりシンプルなBGMを流したいお店向けです。BGMの費用は可能な限り抑えたい方にはおすすめですが、楽曲数もチャンネル数も少ないのでBGMがマンネリ気味になることが難点です。
サブスクの音楽配信サービスで、お店の雰囲気をUP
お店のBGMは雰囲気や居心地も左右する重要なファクターです。BGMによる演出効果がお店の売上を左右することもあるので、最適なBGMを流せる配信サービスを探して利用しましょう。サブスク形式なら毎月のコストも把握しやすく、使えば使うほどお得なので店舗用BGMにぴったりです。
今回、人気の音楽配信サービス5社をご紹介しましたが「音楽配信サービスO」でご紹介した「OTORAKU -音・楽-」は、株式会社 USENが提供している業務用音楽配信サービスです。提供元が有線放送の最大手だけに、既存プレイリストはBGMのプロがつくった本格的な内容です。配信楽曲も最新曲から定番曲まで随時更新されており、著作権処理済みの配信楽曲をつかってプレイリストをつくることも可能です。無料で試せるので、気になる方は本ページの赤いボタンから無料トライアルを試してみるのもよいでしょう。