BGM次第で従業員の効率が上がるってホント!?
ここでは、「BGMを変えることで従業員の効率が上がる」というのが事実なのかどうかについてご紹介します。
「速いテンポの楽曲を聞くと作業効率がUPする」という説もありますが、基本的には音楽ジャンルを変えたからといって作業効率に直接影響がでるという研究結果はないようです。
集中力UPとBGMの関係
人間の脳は「無意識では複数のことを並行して処理しやすい」という特徴がありますが、「意識している状態での並行処理は行いにくい」といわれています。
業務内容によっても変わりますが、従業員の耳にとどまるようなBGMを流した場合、脳は音楽を聞くことに神経を使ってしまい作業効率が悪化してしまう場合もあります。
また、どのような作業内容であるかによっても選ぶべきBGMは異なります。単純作業を繰り返すような業務では、自分の好きな音楽を聞きながらでも作業効率に悪影響がでない場合もあるでしょう。しかし一方で、「企画を考えなくてはいけない」「手紙を書かなくてはいけない」などといった思考力を必要とする業務の場合は、お気に入りの音楽を聞くことで仕事に集中できなくなってしまう可能性もあります。
作業効率が上がる音とは?
マウスを用いた実験では、完全な無音状態では学習効果は上がらず、「ザーッ」というテレビの砂嵐のような音を聞かせると「何かを学ばせることができるようになった」という結果がでています。
人間の場合も同じで、無音状態よりは「50デシベル程度」の雑音がある場所のほうが、学習効果が上がるといわれています。
50デシベル程度とは人が何かをする物音や、気にならない程度で雨や風など自然の音が聞こえてくるような状況にあたります。場所でたとえるなら「静かな喫茶店」にいるような感覚です。
BGMの種類を変えるだけで従業員の作業効率が上がるとは断言はできませんが、作業内容に合わせてBGMの種類や音量を工夫することで、集中力をUPさせる効果を期待できる場合もあります。
適度にBGMを取りいれることが重要
BGMを流すことで集中力がUPするという明確な科学的根拠は現時点では照明されてはいませんが、「BGMのテンポの違いが作業効率に与える影響」や「BGMの効果及び問題点の研究」などの研究論文もあり、「BGMと作業効率の関係」について調査している研究者は存在しています。そして実際に「音楽を流すと作業がはかどる」と体感する人も少なくありません。
「適切なBGMを取りいれることによって職場の雰囲気をよくする」と考えることが、しいては従業員の働きやすい職場環境につながります。従業員やお客様の作業効率を考えるならば、環境音楽や気にならない程度の音量で楽曲をかけることをおすすめします。
次にBGMのメリットとデメリット、そして作業効率をUPさせるのにおすすめなBGMの選び方をご紹介します。
BGMにおすすめの楽曲
「単純作業のときはお気に入りの音楽を」「頭を使う作業のときは耳にとどまらない音楽を」など、どのような作業を行うのかによって最適なBGMも異なります。
BGMを効果的に利用するために、作業効率をUPさせる効果が期待できるおすすめのBGMの選び方や、BGMを聞きながら作業するときのメリットとデメリットについて、しっかりと学んでおきましょう。
作業中に音楽を聞くメリットとデメリット
作業中に音楽を聞くメリットは、BGMのもつ「マスキング効果」を得られることです。
マスキング効果によって業務中に発生する人の話し声や雑音などが中和され、業務に集中しやすくなるといわれています。
また、無音状態では「他の人に会話を聞かれてしまう」と気をつかってしまいますが、音楽が流れていることで個々の話す声が中和され、話しやすい環境が整います。
作業中に流れるBGMはさまざまなメリットが考えられますが、選ぶ音楽の種類を間違えると集中力を低下させてしまうデメリットがあることも忘れてはいけません。
作業中のBGMは「オフィスの雰囲気に合った音楽か」「音量は大きすぎないか」「スピーカーの配置は適切か」などを考慮して、業務内容に合わせたBGMを選びましょう。
オフィスでのBGM選びにお悩みの方はこちらの記事もご覧ください。
作業別、おすすめBGMの選び方
音楽で集中力が上がるという科学的根拠はありませんが、音楽を聞くことで脳内のアルファ波やシータ波が高まることは確認されています。
音楽を聞くことによってやる気がでたり、癒し効果を感じた経験も多いのではないでしょうか。ここでは作業効率の向上効果が期待できる、おすすめのBGMの選び方をご紹介します。
従業員が好きな楽曲やテンポの速い楽曲
好きな楽曲を聞くとテンションが上がりやすくなり、やる気もでますが、反面「音楽に聞き入ってしまう」というデメリットがあるので注意が必要です。
たとえば、多くの人が好む流行りの音楽やヒット曲やテンポの速い音楽をBGMは、単純作業や慣れている業務内容を行うときに効果的です。従業員の業務効率を考えるならば、開店作業を行う際などに流すといいでしょう。
クラシック系の穏やかな音楽
思考力や創造力を必要とする「経理関係の業務」「新しいメニューなどの開発」などの業務内容の場合は、ヴォーカルがはいっていない楽曲がおすすめです。
特にクラシック音楽には脳内のアルファ波を高める効果があるので、集中して作業を進めたい場合にもおすすめです。
ただし、流す音量が大きすぎてしまうと作業の邪魔になることがあるため、音楽に意識が向かわない程度にボリュームをおさえましょう。
まとめ
今回は、BGMをかけることで従業員が業務に集中できるようになるのかどうか、についてご紹介しました。科学的根拠はありませんが、BGMを有効的に使うことで作業効率が上がる方も少なくはないようです。従業員の作業効率向上をはかりたい方はぜひBGM選びにこだわってみてください。
業務用BGMアプリ「OTORAKU -音・楽-」では業種やジャンル、季節や時間帯、さらに雰囲気などからプレイリストを簡単に選ぶことができます。たとえば「オフィス」カテゴリでは作業シーンをふまえたプレイリストやクラシックのプレイリストも用意されているので、最適なBGMを流すことができます。
モバイル端末とWi-Fiがあればすぐに利用できるので手軽です。「OTORAKU」では無料トライアルができるので、BGMでお悩みの方は試してみるのもよいでしょう。