クラシックには著作権がない、はウソ。知っておきたい“保護期間”について

店舗BGMの著作権コラムイメージ店舗BGMの著作権コラムイメージ
店舗BGMの著作権

店舗BGMとして音楽を流す際、気を付けたいのが“曲の著作権”です。一部では「クラシック音楽には著作権がない」という説もありますが、これは間違いです。
そこで今回は、クラシック音楽にまつわる著作権や著作隣接権についてご紹介します。

目次

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誤解されている?!クラシックの著作権

クラシックの著作権について把握する前に、まずは音楽の著作権について基本的な情報を押さえておきます。

飲食店や美容室などの店舗でBGMを流す際は、JASRACなどの音楽著作権管理事業者に“著作権使用料”を支払う必要があります。その理由には、著作権法第22条の“上演権および演奏権”が大きく関係しています。

上演権および演奏権では、「公衆に直接聴かせる、または見せることを目的として演奏する」という行為を著作物の利用行為としています。さらに上演権および演奏権では、楽器による演奏だけでなくCDを流すという行為も演奏行為とみなされます。加えて、ここでいう“公衆”は不特定多数の者、つまり店舗に来店するお客様のことも指します。したがって飲食店や美容室などの店舗で曲を流すのは、立派な著作物の利用行為となるのです。そのため、店舗でBGMを流す場合は、権利者であるJASRACなどの音楽著作権管理事業者に対して使用料を支払わなければなりません。

逆に、JASRACなどの音楽著作権管理事業者に対して使用料の支払い義務が生じないケースもあります。それは、著作者が音楽著作権管理事業者に演奏権を譲渡していない、もしくは元々著作権がないという2つのケースです。後者に当てはまるのは、著作権者が権利を放棄した場合や、著作権の保護期間が経過している場合。著作権の保護期間は、著作者の死後50年と定められており、51年目以降は保護期間から外れるのです。

このことから、「クラシック音楽に著作権はない」という説が広まっていますが、それは大きな誤解だということが分かります。なぜなら、すべてのクラシック音楽の著作権が消滅しているわけではないからです。

例えば、著作権が消滅していないクラシック音楽のひとつに、運動会や音楽の授業などでよく取り上げられる「剣の舞」があります。作曲者のアラム・ハチャトゥリアンが亡くなったのは1978年。つまり、楽曲の著作権は2017年現在でも保護されていることになります。このように、一般的にクラシック音楽だと認識されている楽曲でも、著作権保護期間内にあるケースが見られるのです。

著作権のない、パブリックドメインとは

著作権が完全に消滅していることで著作権処理の必要がない楽曲、いわゆる“パブリックドメイン”もあります。以下が対象となる楽曲です。

・著作者の死去後50年を経過した楽曲
・国際条約に加盟しておらず、保護の対象になっていない国の楽曲
・昔から歌い継がれてきた伝承音楽や民謡など、著作者が不明または存在しない楽曲
・真に著作権フリーのライブラリから提供されている楽曲

上記の楽曲を使用する際は、JASRACおよび著作権者に使用許諾を取らなくても問題ありません。

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著作隣接権にも要注意

著作者の死後51年以上経過した曲は、著作権保護期間が過ぎているため、店舗BGMとして流すだけなら特に問題はありません。ただし、場合によっては“著作隣接権”を侵害してしまうこともあるので注意が必要です。

著作隣接権とは、創作物を伝達するのに重要な役割を果たしている演奏者やレコード製作者に認められた権利を指します。著作隣接権の中には、曲の無断複製を禁ずる“複製権”や、無断送信・サーバーへのアップロードを禁ずる“送信可能化権”が含まれています。したがって、著作権が消滅しているクラシック音楽であっても、著作隣接権によって無断で録音や録画を行うことは禁じられているのです。店舗BGMの録音や複製などを行う際には、音源の使用許諾が必要になることを把握しておきましょう。

著作権対策は音楽配信サービスで

店舗BGMを使用する際には、著作者およびJASRACなどの音楽著作権管理事業者の使用許諾を得る必要があります。しかし、使用許諾を取るための手続きや支払いは何かと煩わしいと感じるかもしれません。店舗BGMを手軽に負荷なく利用するには、定額制の音楽配信サービスを導入するのが得策と言えます。そこでおすすめしたいのが「OTORAKU」です。

OTORAKUの最大の特徴は、何といっても面倒な著作権処理をせずに、店舗や施設のイメージに合うBGMを流すことができるという点にあります。必要最低限の時間と予算で、安心して使用できるBGMを確保することができるのです。

また、OTORAKUはクラシックをはじめ、ポップスやロック、ジャズなど様々なジャンルの音楽を網羅しています。国内主要レーベルの曲をはじめ、海外のインディーズレーベルの曲まで豊富にそろえています。そのため、「この曲をBGMにしたい」というニーズに幅広くマッチします。楽曲の使用には、著作権というデリケートな問題があります。それがクラシック音楽であっても、一概に「著作権問題がない」とは言い切れないのです。効率よく店舗BGMを選ぶ際は、楽曲の著作権をしっかり把握することはもちろん、音楽配信サービスなどを効果的に活用するなどの工夫が必要です。

この機会に、ぜひOTORAKUを導入してみてはいかがでしょうか。

【監修者のご紹介】北村 行夫 弁護士

北村 行夫 弁護士

1945年生まれ。1968年早稲田大学政経学部卒業、1974年司法試験合格、77年東京弁護士会登録。80年に虎ノ門総合法律事務所所長に就任、現在に至る。日本知的財産仲裁センター仲裁委員・調停委員/著作権法学会会員/国際著作権法学会員/著作権情報センター会員/日本ユニ著作権センター相談員/東京弁護士会人権擁護委員会(報道と人権部会元部会長)
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